鍼を受けている時に感じる感覚
鍼を受けている人が感じる刺激の中には、鍼特有ともいえる「響き(ひびき)」と呼ばれる感覚があります。
感覚とは?
そもそも感覚というのは、体組織の神経が反応する時に感じるもので、A繊維、B繊維、C繊維の3種類があり、A→B→Cの順で素早い感覚の伝達を行っています。
ちなみに、鍼で感じる感覚は「痛覚」の反応に属します。
痛覚では、A繊維が鋭い痛み、C繊維が鈍い痛みを伝えます。
言葉で表すとA繊維がチクッ、ズキッとした感覚でC繊維がズーンやドーンなどの鈍いような感覚というところでしょうか。
ひびきと呼ばれる感覚はその中のC繊維の反応によるものであると言われています。
鍼の響き
ちょっと話がそれましたが、本題の今回のテーマ「ひびき」なんですが、これは人によって好き・嫌いが分かれます。
好きな人はひびくと喜んで「気持ちいい」と言うのですが、嫌いな人は少しでもひびくとビクッとして冷や汗をかいたりします。
中には、最初は嫌いだったけどだんだん慣れてきて気持ち良くなってひびきが好きになるという方もいます。
ちなみにうちの妻はこのパターンです(笑)
このように好き嫌いが分かれるひびきですが、体の状態によってはある程度の強さのひびきが出てしまう治療をしないと効果がイマイチ良くない時があったりします。
私の場合は、苦手な人には申し訳ないですが、そういう時は治療の際にお伝えして、「我慢して効果が出るほうが良いか」「時間と回数がかかるけど、響かない方法をするか」と本人に治療方法を決めてもらっています。
※当院の治療効果には個人差があります。