日曜日に来院された患者様の体の状態をお聞きしている時でした。

 

その患者様は、前回来院時に、Huluでに外国ドラマにハマって、お盆休みを利用して一気に見ているということをおっしゃっていました。

 

その時は、見初めてすぐだったのもあり、そこまで首肩のコリは酷い状態では無く、良い状態を維持出来ていました。

 

そして、冒頭の話に戻るのですが、「ドラマは見終わりました?首肩のコリはどうですか?」

 

と訪ねたところ

 

患者さん:「一応全部見終わりました。一気に見たのでやっぱり首肩のコリは前よりも感じますねー。」

 

私:「やっぱり。そうなると思ってました(笑)」

 

患者さん:「まあ、首肩こりが酷くなっても、ハリしてもらうから良いかな?って思って、こんなこと言ってたら怒られちゃうな(笑)」

 

私:「いやいや、それで良いんですよ!だって好きなことを我慢せずに出来るならそれが一番良いじゃないですか、ちょっとしんどくなっても、今の体の状態なら、治療すれば治りますしね。鍼灸治療の有効活用だと思いますよ。(笑)」

 

というやり取りがありました。

 

まあ、よくある治療前のワンシーンなんですが、実は私には、この患者さんの言葉がとても嬉しかったのです。

 

なぜかというと

 

この患者さんは『私の鍼灸治療を頼りにして、自分の好きなことを我慢すること無くおもいっきり楽しんでくれた』訳です。

 

患者さんからすれば、何気ない一言なんですけれども、「とても首肩こりが辛くて、好きなことをする気力も無い」という時期から治療させて頂いていた身としては、とても嬉しい一言でした。

 

好きなことを出来る体の状態になって頂けたんだなあと、なかなかに感慨深いものを感じながら、笑顔で楽しい会話をして、こちらもパワーを充電させて頂いた出来事でした。

 

鍼灸治療の効果を過信しすぎないように要注意!

この患者さんのように、「これをするとしんどくなるかもしれないけど、ハリがあるから大丈夫」という風に思っていただいて、やりたいことややらないといけないことが出来るというのは、治療者側からするととても嬉しい事です。

 

定期的に治療をして、身体を良い状態にしておくと、多少の無茶が効きますから。

 

ただ、中には来院するまでに「ハリがあるから…×10回」なんて無茶をして、忙しさから治療間隔が伸び伸びになって、ボロボロになった状態で来る患者さんもいたりします。

 

こうなると、疲れが治療の効果を上回ってしまうので、元通りにするためには、時間がかかってしまいますし、その分辛い状態が長く続いてしまいます。

 

本当の鍼灸治療の有効利用は、あくまでも「転ばぬ先の杖」的な使い方ですから、皆さんも、鍼灸治療の効果を過信して無茶をしすぎないようにしてくださいね。

※当院の治療効果には個人差があります。

 

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