ストレスによる自律神経の乱れ
精神的なストレスや過労が引き金となって自律神経が乱れると、食欲不振、全身の倦怠感、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠、多汗、などの症状があらわれます。
人間の体は、ストレスを感じると交感神経が活発に働きます。
自律神経とは
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経は運動の時などに働く神経で、睡眠などリラックス状態の時に働く神経は副交感神経といいます。
極度に強いストレスを常に感じている人などは、この交感・副交感神経のON/OFFの切り替えが上手くできなくなってしまい、常に交感神経が興奮している状態になったりします。
これが俗にいう自律神経が乱れた状態です。
ですが、この自律神経の乱れは、酷くならないうちなら自分で行うセルフケアで症状が改善できる場合があります。
自律神経を整えるセルフケア
自律神経のセルフケアとして比較的簡単に出来るのが、
生活リズムの改善
ストレスの発散
入浴
という3つです。
生活リズムについて
まず、生活リズムですが、そのポイントは毎日の食事と睡眠時間です。
毎日決まった時間に起きて、しっかり3食を決まった時間にとり、夜はぐっすりと休む。
仕事などの都合で、どうしても無理な場合は仕方ないのですが、もし、ただ単に夜更かしをしていたり、食事を食べたり抜いたりしているのなら、まずはそこを改善しましょう。
ストレスの発散について
美味しいものを食べたり、お酒を飲んだり、どこかへ遊びに出かけたり、釣りやゴルフをしたりなど、独自のストレス発散方法がある人は、出来る限り時間を作って、それを行ってリフレッシュしましょう。
もし、どうしても時間が取れないなどで無理な場合はストレス発散をしていることをイメージするだけでも良いです。
例えば、旅行が趣味の方でしたら、次にどこへ行こうかと本で調べたり、実際に行って楽しんでいる自分を想像するだけでもちょっとしたストレス発散にはなります。
入浴について
最後に入浴ですが、あなたがもし、シャワーだけで済ませているのなら、湯船にしっかりと入るようにしましょう。
その際、お湯の温度も重要で、38℃~40℃くらいのぬるめのお湯に10分以上ゆっくりと入ることがポイントです。
中には、冷えているから熱めのお湯の方が良いという方もいるとは思いますが、実はお湯の温度が42℃以上になると、入浴した時に交感神経が刺激されて、体がリラックスモードにならないのです。
逆に、朝に目を覚ましたいという場合などには42℃以上の熱めのお湯がお勧めです。
また、熱すぎるお湯は短時間しか入れない為に、体の表面しか温まらず、体の芯は冷えたままということにもなりかねませんから、体の芯から温めるためにも、先ほど述べた通り、ぬるめのお湯に(のぼせない程度に)10分以上入るのがお勧めです。
もし、自律神経を整えたいと考えている方は、上記セルフケアを一度試してみてください。
ちなみに、この3つは、自律神経の乱れに関わらず、コリや疲れを取るのにも良いですよ。