50代女性 主訴:腕肘の痛み・しびれ・だるさ その他症状:首肩のコリ・痛み
【現病歴】
約半年前から首肩のコリ・痛みが先にあり、その後腕肘の症状が出現。
腕の症状は肘から指先にかけてのだるさ・痛み・しびれで、特に小指側に症状が強い。
近くの整骨院を受診しているが、症状はあまり良くならず。
現在は寝起きに首肩周りの辛さと腕の症状、趣味の編み物をした後に腕が特につらい。
【診察所見】
頚部ROM:屈曲・伸展にて後頚~背部のつっぱり感と軽い痛み(+)
左肘尺骨神経:チネル兆候(+)※肘部で神経に対して刺激を与えることで肘から小指にかけてビリビリとした症状を誘発する
前腕部知覚異常(−) 深部腱反射:異常なし
【治療経過】
1診目の治療終了後に左肘チネル兆候消失し腕の症状も軽減、頚肩部も痛みなく動かしやすい。
3日後の2診目来院時の時点で、腕の症状はほぼ改善、若干のだるさがある程度。首肩も調子が良いが、朝起きた時だけ辛さが残っている。
以降週1回ペースでの来院に切り替え、4診目には首肩の寝起きの症状も改善し、当初の首肩腕の症状はほぼ気にならなくなっている。
【コメント】
初めての鍼灸治療を受けに来られ、しっかりと治療間隔を守って通院して頂いたことで、かなり理想的に回復した患者様です。
来院時の時点でしびれの症状はなく、諸検査においても特に重篤な問題もなかったため、比較的早期に改善されることが推測されました。
ただ、初めての鍼ということで、初診時は刺激をごく低刺激に抑えることと、痛みのある肘の部分への直接的刺激は避け、肘の周りへのアプローチで改善させることを意識しました。
※一度で治ったのはこの方の体の状態が良かったのであって、通常であれば4,5回はかかるであろうことははっきりと述べさせて頂きます。
現在は初診時の愁訴はほぼ改善していますので、それ以外の気になる部分や症状が再発しないようにメンテナンス的に治療続けておられます。
※当院の治療効果には個人差があります。