肩の痛みやこりが強い方によく見られるのですが、両手を万歳するように肩を上げてもらうと、明らかに肩が上がらない方がいます。
本人は上げているつもりなんですが、両腕が耳の斜め前くらいまでしか上がっていない…
耳の真横に両腕がきて、まっすぐ上に伸びるのが正常なのに、それが出来ていない。
こういった場合は、もちろん肩に問題があるケースもあるんですが、実は原因が腰にあって肩が上まで上がらなくなっているという場合があります。
腰が原因で肩が上がらない理由とは
肩の動きの悪さが腰に原因がある時というのは、ある筋肉が原因となっています。
その筋肉とは、「広背筋」です。
腰~背骨~肩甲骨~上腕骨と幅広い場所に筋肉の付着部分がある広背筋が異常に緊張していたり、縮こまっていたり(拘縮といいます)などが原因となって、腕を上げようとしてもうまく伸びない為に、引っ張られて肩が上がらない状態になっているのです。
こういったケースの時は、肩にどれだけ治療しても、あまり効果が無く、腰の付け根の部分にある、腱膜へのアプローチで広背筋の緊張を取ってあげることで、腕が上まで上がるつまり、肩が上がるようになります。
このように、肩の症状でも、原因が腰にあるという場合もありますから、治療するときには全身をしっかりと診る必要があります。
※当院の治療効果には個人差があります。