以前の投稿で、鍼灸治療には限界があるということを書きましたが、今回は鍼灸院に行く前にまず先に病院で見てもらった方が良い症状についてお伝えしようと思います。
鍼灸師が病院を紹介するときのサイン
私たち鍼灸師が日頃の臨床している中で、こういう訴えがあったら治療するよりも、一度病院へ紹介したほうがよい。という病気やケガなどによって出てくる特徴的な体のサインがあります。
そういうものを不適応兆候(レッドフラッグサイン)などと呼んでいるのですが、これらは問診や検査など診察した結果から判断します。
こう聞くと、「やっぱり専門家じゃないと分からないものなんだろうなあ」という風に感じるかもしれませんが、実はこの判断には、患者さんの訴えが一番重要なのです。
患者さんの症状がどのようなものか、ここが痛い、こんな風に痛い、いつからしびれているなど患者さんの話を聞いた時点で、おおまかな病状の目星をつけています。
なかには、「治療せずにすぐに病院へ行ってもらう。」という判断をする症状などもあります。
そこで、鍼灸院へ行こうか病院へ行こうか悩んだ時に、ご自分で判断できるような具体的な症状をお伝えしようと思います。
痛みの場合
- 今まで感じたことの無いような激しい痛み。(特に頭痛や胸の痛み)
- 痛みが体を動かさず安静にしている時、寝ている時などにも常にある。
- 痛みがどんどん強くなっている。(特に短い時間で悪化している場合)
しびれの場合
- しびれの他にも喋りにくい・ろれつが回らないといった症状がある。
- しびれがどんどん酷くなっている、一日を通してマシになる時が無い。
- しびれるようになってから筋肉が急激に衰えて細くなった。
上記のような症状がある時は、まず一度病院で診察を受けるようにしてください
特に、それぞれ1番の項目がある場合は、すぐにでも病院へ行く必要があります。
しっかりと勉強している先生ならば、どんな症状か聞いただけでも、病院へ行った方が良いかは分かると思いますので、日ごろから通っている鍼灸院がある方は、不安な時は一度電話で先生に訪ねてみるのも良いと思います。