育児による腰痛、肩こり、全身疲労、足のしびれ・だるさなどで定期的にご来院いただいている患者様が、このたび二人目を妊娠なされました。

 

妊娠が判明してすぐご来院いただいた時は、まだそこまでつわりは酷くなかったのですが、一人目の時はつわり(妊娠悪阻)が酷く、妊娠初期の時点で入院なされたということもあり、「嬉しいけど、つわりが心配」とおっしゃっておられました。

 

その不安が的中してしまい、一週間後になると、当院まで歩いて来ることが出来ない状態にまで悪化してしまったと言うことで前日にキャンセルの電話がありました。

 

私は、一旦キャンセルの電話は受けたものの、あのままだとまた入院することになりそうだし、何か私にできることはないものかと考え、思いついたのが自宅でのお灸でした。

 

お灸なら歩いて来院する必要もなく、自分で好きな時に行えるのでつわりで辛い患者様にはぴったりだ!ということで、早速「お灸はどうですか?」と伝えたところ、やってみますとのお返事をいただき、空いている時間に、自宅施灸用のお灸をご自宅まで出張配達へ行くこととなりました。

 

患者様のご自宅へ到着し、チャイムを押し、少し待つとマスク姿の患者様がドアを開けて迎えてくれました。

が、その様子は見るからに辛そう…。

 

早速、吐き気の状態やその他の体調を確認し、つわりに使うお灸のツボへマジックでチョンチョンとしるしをつけ、実際に使用方法を伝えがてら実際に行ってみることにしました。

 

火をつけるとお灸の香りが部屋に漂いはじめます。

 

この香りがつわりの吐き気を誘発するようなら、お灸を続けるのは相当難しくなりますから、ちょっと心配だったのですが、それは大丈夫な様子。

 

お灸の途中も話を聞いていると、吐き気も辛いが、とにかく喉のつかえ感が一番辛いとのこと。

 

そうこうしているうちにお灸が燃え尽き、変化を確認すると、少し症状がマシになったようでした。

 

しばらく毎日続けてもらい、外に出れるようになったらまた来院してもらおうかと考えているところ、患者様から「往診はやってないんですか?」との質問が。

 

基本的に当院は往診はしていないのですが、実際に来院が難しくて、苦しんでいる患者様を目の当たりにすると、私の中で断るという選択肢は全くありません。

すぐさま二つ返事で答え、翌日改めて往診鍼灸治療を行うこととなりました。

※当院の施術の効果には個人差があります。

 

⇒私もつわりのお灸を試してみたいという方はこちらから