40代の女性の患者様。

 

いつもは右の頚肩が辛いのに、今週は何故か左の頚が辛く、左の頭にもピリピリと痛みが出ているという事で見てみると、筋肉の緊張はそこまで強くないものの、皮膚が不自然に柔らかくイヤーな感じがします。

一見すると首が辛いと言っているわりに凝っていないとも感じるこのような頚。これは実は頚がむくんでいる状態なのです。

 

という訳で首に鍼をしてみるのですが、どうもいつもよりも反応が悪い。それは患者様も感じているようでした。そして、面白い事に左頚に鍼をしているのに右頚に刺激を感じるという事が数か所で起こっていました。

そんなこんなで、反応の悪い左頚をしっかりと反応するまで治療をしてから右頚へと治療をすることにしました。

 

そして、右頚に移ってから最初の一本目のこと。いつも辛くなる場所に鍼を打った途端に患者様のお腹が「ぐぎゅるるるる~~」と鳴り響きました。

 

これには私も患者様もびっくり。

 

その後、右頚を治療すると、やはりいつも通り筋肉の緊張が強くなっていて、鍼の響きもしっかりと感じておられました。

「やっぱり右頚が悪いんですねー。」と患者様。

 

今週は先週末に飲み会が続いていたことと、月末で仕事が忙しかったこと、偉いさんの接待が続いていたことなどが重なって、自覚はそこまで無いものの身体が疲れていたという事を鍼を受けて実感しておられました。

 

このように、鍼を受けて初めて身体の調子が悪かったことを実感するという事は良くあります。また、鍼を打つとお腹が動くというのも良くあります。

ですが、今回のように鍼を打った途端に凄い勢いでお腹が動きだすというのは珍しい体験でした。

おそらく、右の頚のいつもの辛い場所の緊張が、交感神経の働きのスイッチとなっていて、緊張状態が続きっぱなしになっていた所、鍼をしたことで交感神経の働きを抑制し、副交感神経の働きが優位となったために、急激にお腹が動きだしたのだと思います。

 

というわけで、お腹も動いて頚も楽になって元気に帰っていかれたのでした。

※当ブログ内で紹介されている施術の効果には個人差があります。

 

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