50代の女性の患者様。
今回ご来院された時に、普段は訴えない右腰の痛みを訴えておられました。
自覚的には何か内臓から来ているような気がする痛みと感じておられて、元々が心配性な方ですので、内蔵に何か問題があるのでは?と不安を感じておられる様子。
詳しく症状を確認してみると、ふとした時に痛みを感じるくらいということ。
「夜寝ている時にズーンズーンと痛んだりはしますか?」とたずねると、それは無いということでしたので、「それなら内臓からくる痛みではないですから心配いらないですよ。」とお伝えしてそのあとの腰の治療で痛みも無事取れて安心して頂きました。
ちなみに、なぜ内臓からくる痛みではないと判断したかというと、内蔵性の疼痛というのは、ほとんどの場合は安静に寝ていても、動いていても、姿勢を変えたりしても、何をしても常に痛みがあるという特徴があります。
逆に、筋肉や骨由来の痛みというものは、安静にしていると痛みは無いけれども、身体を動かした時に痛みが起こるという特徴があります。
このことを伝えると、「私の場合も安静にしているのに痛みを感じる?!これは内臓からくる問題なのでは?」と思う方がおられます。
実際にそう思った人もおられるのではないでしょうか?
ただ、そういう方は大抵の場合じっと座ったままの姿勢や立ちっぱなしが辛いという事を安静な状態と思っておられるケースが多いです。確かに動いている訳ではないですから、一見安静状態のように感じますよね。ですが、これは勘違いなのです。
どういうことかというと、じーっと同じ姿勢で座ったり立ったりしているという状態は、大きな身体の動きは無いですが、重力に逆らってその姿勢を維持するために腰や背中を中心とした全身の筋肉が無意識的に働いている状態なのです。
ですから、もしあなたの辛い症状が内臓から来ているか心配なら、じっと寝ているなどの本当に安静な状態の時に痛みを感じるかどうかを確かめてみて下さいね。
ちなみに、腰が辛い方は上向きに寝転んでいると腰が痛いという場合もありますが、そういった場合、横向きに寝ると痛みが消えたりするか確認してください。姿勢によって痛みがないなどの違いが出る場合もほとんどは筋肉による問題ですので心配はいりません。
ただ、あくまでも「ほとんどは」なので、どうしてもおかしいと思う時は素直に病院を受診してくださいね。
※当ブログ内で紹介されている施術の効果には個人差があります。
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