椎間板ヘルニアは痛みとしびれや感覚障害などの症状が、首~手や腰~足に起こり、大変つらい疾病です。
そしてこの椎間板ヘルニアは、よっぽどの重症ではない限り、手術を行わない「保存的療法」で治療が行われます。
ですが、投薬や牽引、リハビリなどの保存的療法ではなかなか症状が改善しないことも多く、悩んでおられる方が鍼灸院へご来院されます。
鍼灸治療が有効・無効な椎間板ヘルニアの分類
椎間板ヘルニアで手術が適応となるケースはいくつかありますが、中でも
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手や足の著しい筋力低下やしびれ・麻痺などの症状が強い
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排尿排便障害が出ている
上記のような場合は、ヘルニアによる神経の圧迫が強い為、速やかにその圧迫を取り除いてあげる必要があります。ですから、こういった症状があるならば鍼灸治療よりも、まず手術を行う方が良いです。
次に、鍼灸治療が有効なケースですが、これは先ほど述べた症状があるもの以外は、鍼灸治療が適応となります。
椎間板ヘルニアに鍼灸がなぜ効くか
鍼灸が椎間板ヘルニアに有効な理由として、血流の改善・神経の興奮を抑える・筋緊張の緩和という3つの効果があります。
問題が起こっている障害部位付近の、血流が良くなることで、ヘルニア(飛び出している)組織の吸収を早めます。
痛みを起こす原因となっている、障害部分の異常な興奮状態にある神経を沈静化させることによって、痛みを和らげます。
緊張して硬い筋肉は、柔軟性が無く、骨や椎間板に負担をかけてしまいます。そこで筋肉を柔らかくすることで、その負担を軽減します。
もちろん症状の出ていない無症候性ヘルニアや、ヘルニアにならない為の予防にも大変効果的です。
治療回数はどれくらい
椎間板ヘルニアの治療回数は症状の強さによって変わってきます。
症状の軽いヘルニアの場合は、少ない治療回数での改善が期待できますし、
症状が強い場合は、それだけ突出したヘルニアが大きいということですので、組織が吸収されて症状が緩和されるのに時間がかかることが多いです。
ですが、症状が痛みだけのケースであれば、比較的早期に改善するということもあります。
⇒いずれにしても、「少しでも早く楽になりたい!」「手術はしたくない!」という人はこちら