腰痛でご来院中の30代の男性の患者様。

体格はがっしりとして、筋肉質ではあるものの体重もだいぶ重め。仕事の内容が重たい荷物を持ち上げたりするもので、体への負担も相当な物だったのですが、元々水泳で鍛えていたのもあり、当院へご来院頂いた最初の頃は数回の治療で腰は全く不安が無くなっていました。

 

その後も良い状態が続き、治療ペースも2,3週開けて来院という具合になっていたのですが、昨年末から仕事の内容が変更になり、肉体にかかる負担が増加、それに伴い腰痛も悪化してしまい、その状態のまま治療を受けずにお正月に突入してしまいました。

年明けも忙しいのが続き腰への負担はさらに増加、もちろん腰痛も同じようにひどくなり、年明けにご来院頂いた時には、すっかり当院へご来院頂く前よりも悪い状態になっていました。

 

症状は腰がぴきっと痛み、歩いていても辛い状態。身体をみてみると、右の腰がガチガチに緊張していました。

こうなると、腰の筋肉が神経や血管を圧迫してしまいますし、筋肉自体も筋膜が硬く収縮した状態が続いているので、筋膜の柔軟性が無くなっているため、動かすたびに痛みを起こすようになっている身体の状態でした。

 

これはひどいということで、年明けからは毎週1回通院して治療を続けるものの、何分仕事の負担が大きすぎるため、治療の効果も前ほど順調という訳にはいきませんでした。

 

それが、本日ご来院頂いた時には、かなり調子が良くなっており、歩行時の痛みも無くなっていました。

 

続けていた鍼がやっと効いて来た!と言いたいところなのですが、実際のところはここまで急速に良化したのには理由があります。

 

それは何かというと

 

「今週は風邪を引いて5日間寝込んでいた。」ということです。

 

つまり、急速に良くなった理由というのは、風邪を引いて休んでいたことにより、仕事の負担が減ったため、ここまで身体が一気に回復したということですね。

 

正直なところ、ここまで急速な回復は鍼の効果機序的にかなり難しい状態でした。仕事を続けながらであれば、治療を重ねて徐々に徐々に良くしていくしかなかったでしょう。

 

つまり、今回のケースのように仕事の負担が余りにも大きい場合は、酷くなった身体をきちんと治すためには仕事を休むのが一番ということです。

 

風邪を引いたのは、身体が限界を迎えていたというところもあると思いますから、風邪で仕事を休める会社で良かったですね。休めないブラック企業であれば、治療をしても焼け石に水で、さらに悪化していたでしょうから・・・。

※当院の治療効果には個人差があります。

 

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