年明けから小児はりに来院している小学校2年生の男の子。
この子は、以前からたまに少し首を振るチックがあったものの、そこまで気になるほどのものではないという事で様子を見ていたところ、年明けから急にチックが悪化。
常に首を振っている状態で、どんどん悪化し頭痛、吐き気まで出て来たため、学校が始まってしまうのもあり、お母さんが大変心配されていました。
小児科へ行ったところ、精神的なものから来ているからと、安定剤を飲ませるのが治療と言われたものの、絶対にそれは避けたいという事で、藁をもすがる思いでインターネットで当院を探して来院されました。
実際に症状を見てみると、確かに常に激しく首を振っている状態です。
これはかなり頚への負担が大きいですし、吐き気も起こして当然でした。
身体で考えると、おそらく首が凝っているため気持ち悪くて振っていると推測。
ですが、小児科では精神的な因子と言われていますから、離してみて精神的な状態も確認しないとはっきりとしたことは分かりません。
ただ、お母さんと話していると、とてもお子さんの事を大切にしている様子ですし、子供が神経症になるようなタイプには見えません。
そこでお子さんの方と話してみることにしました。
お子さんの方はというと、とても素直で元気。受け答えもしっかりできるし、目線も合います。様子を見ていると精神的なストレスもあまりなさそうです。
というのも、小児神経症の子供というのは見ているじっとしていることがまったく出来なかったり、奇声を上げたり、コミュニケーションが全く取れなかったり、こちらの言う事を一切きいてくれなかったりします。
そして、そういう子供のお母さんというのもまた独特の雰囲気を持っておられます。
意識的・無意識的に関係なく、子供に対して自分の理想や考えを押し付けてしまっていたり、自分の思い通りにコントロールしようとしていたり、子供を怒ることで抑えつけようとするヒステリックな方だったりします。
今回のケースは親子ともそういうことは無さそうでした。
という訳で、首肩のこり、ゲームをすることによる目の疲れであろうと判断し、背部と頚を重点的に小児はりにて接触刺激。小児はりは出来るだけ治療間隔を開けずに続けて治療するので、3日連続で来院してもらいました。
治療効果はかなり良好で、1回目の治療で頭痛、吐き気が無くなり、便通が良化。
2回目で頚振り回数が低下。3回目で更に改善。
お母さんはこの治療結果に「これで学校に行けます!本当にどうしようかと思って心配してたので助かりました。」と大喜び。
今も2週に1度のペースで体調管理として継続来院していただいています。
※当ブログ内で紹介されている施術の効果には個人差があります。