36歳男性の患者様。
肩・首回りが痛く、上を向くと首の根元がヒリヒリする。肩に力を入れると痛む。という症状でご来院されました。
首の動きを確認すると、首を左側へ倒してから後ろに倒すという、首の神経を圧迫する動きをしてもらうと、首の根元のヒリヒリ感が誘発されました。
首を触ると筋肉もかなり硬くなっています。これは何かしらの負担がかなりかかっていることは明らかだったので、お仕事の内容を確認するとなるほどなあ。という感じでした。
というのも、この患者様は自動車整備の仕事をしており、車の下にあおむけで入って作業をするため、上を向いて腕を上げた状態を維持して作業をするという事などが多いというかなり特殊な体の使い方をしておられます。
この上を向くという首の動きというものは、実は首に対する負担が一番大きい姿勢なのです。
首の骨は7個あり、それが縦に連なっているのですが、後ろ側に首を倒すと骨と骨の間から出ている神経や血管を圧迫してしまうのです。
もちろん、一時的に短時間上を向く程度なら問題ないのですが、この患者様のように上を向きっぱなしの姿勢を取ると、持続的に神経と血管を圧迫してしまいます。また、当然筋肉も上を向く為に力が入りっぱなしですから、筋肉も硬くなるわけです。
という訳で、この患者様の場合、仕事の内容による負担によって出てくると考えられる体の状態がそのまま出ています。つまり、今の仕事をしている限り首・肩に対する負担は減りませんから、治療をしなければどんどん症状は悪化してしまいます。
その事を患者様に伝えると、もの凄く納得されておられました。
という訳で、私が得意とする首の神経圧迫を取るように首の横側を重点的に治療しました。
すると、治療の途中に首の付け根のヒリヒリ感が再現されていましたので、バッチリ問題の個所を治療できていると手応えバッチリでした。
1週間後に2回目の治療をした時には、治療後は2日目から徐々に辛くなってきたけれども前よりはましという事をおっしゃられていました。
これは、私としては想定の範囲内でしたから、特に慌てることもありませんでした。なぜなら、先ほども述べた通り、仕事による負担が明らかにありますから、一度の治療で劇的に改善するわけがありません。
ましてや、何年も辛い状態が続いているのですから、治療に回数がかかって当然です。
このことも患者様にはしっかりと伝えていましたから、患者様も治らないと早合点することもなく、来院して頂けたわけです。
という訳で、2回目の治療も同様に行いました。
そして、本日3回目の治療でしたが、2回目からはかなり症状が改善し、本人も明らかに楽になっているのを自覚して頂けていました。やはり、30代は回復が速いですね!
※当ブログ内で紹介されている施術の効果には個人差があります。
⇒私も首を動かすとヒリヒリと首の付け根が痛むので治したい!という方はこちら。