元々慢性的な頚肩のこりが酷い30代女性の患者様。

 

ある日の治療中のこと。その時右の頚を治療するために、右を上にした横向きで寝て頂いていたのですが、いつもは身体の前方に置いている右腕を治療するために、右手を体に添わせるようにして貰っていたのです。

そうすると、患者様が「右腕がしびれて来た」とおっしゃられました。

それを聞いた私は「えっ!?」と驚いたんですが、患者様も私のそのリアクションにビックリ。

「えっ?これっておかしいの?下向きで寝てる時にもなるけど。」と患者様

 

「普通はならないですよ(笑)」と私。

 

「うそー!?皆同じやと思ってた。」どうやらなるのが当たり前と思っていた様子。

 

「じゃあ、左腕はどうです?」と確認してみると「確かに、左はならないかも。」と患者様。

 

「ということは、右に問題があるってことですよね?」

 

「確かにそうやわ!」と、右側に問題があることを理解していただけたようす。

話していた状況で、大体あそこが原因という目星はついていたので、そこを確認すると明らかに筋肉の緊張が強く、神経や血管を軽く圧迫しているであろうという状態でした。

 

「ここの右側と左側、比べると全然違うでしょう?」と触りながら伝えます。

 

その部分とは、肩と胸の間にある腕の付け根の部分。つまり、胸の筋肉がガチガチになってしまっているということです。こうなるのには理由があって、右手を良く使っている方に多く見られます。

 

この患者様の場合は、仕事がずっとパソコンを操作するのですが、基本的に右手でマウスとテンキーでの入力をずっとしているそうなのです。こうなると、右手を常に前に出して肩から肘まではほぼ動かさずに同じ姿勢を維持することになりますから、先ほど述べた腕の付け根の部分がガチガチになってしまう訳ですね。

 

「○○さんの身体は、胸郭出口症候群っていう状態ですよ。」

 

「それ言われたことある!!」

 

という風に患者さん自身にしっかり納得頂いて、ガチガチになっているところを緩めるようにして治療をしました。まあ、日常生活には支障はないので、治療の効果は今後の変化次第ですが、悪化を防ぐことは確実に出来るので、辛い思いをする前に対処出来て良かったです。

※当ブログ内で紹介されている施術の効果には個人差があります。

 

⇒私も腕のしびれや重さがある!!という方で悪くなりたくない方はこちら。